化粧水って本当に必要なの?

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一言でいうと...

いいえ。健康な肌の全員に、化粧水が必要なわけではありません。 保湿成分入りの化粧水には肌表面の水分を増やす働きがありますが、クリームなどの保湿剤だけで足りる人もいます。

詳しくは...

化粧水は、洗顔後に使う水分の多い化粧品です。水だけではなく、グリセリンやヒアルロン酸のように水分を抱える成分、香料、アルコール、植物成分などが商品ごとに組み合わされています。そのため、「化粧水」という名前だけでは、何をしてくれる製品なのかは決まりません。

化粧水には、短時間の保湿効果はある

肌の一番外側にある角層は、水分が減ると硬くなり、かさつきやつっぱりを感じやすくなります。保湿成分入りの化粧水を塗ると、角層の水分量を一時的に増やせます。これは単なる気分の問題ではなく、測定器でも確認できる変化です。

化粧水、クリーム、水のスプレーを単独または組み合わせて比べ、塗布後8時間まで測った試験では、化粧水を使った場所も何も塗らなかった場所より水分量が高くなりました。ただし、化粧水単独の効果はクリーム単独より小さく、乾燥肌ではクリームだけでも良好な保湿が得られました(Li et al., 2016)。

つまり、化粧水には「意味がない」のではありません。しかし、この研究が示したのは短時間の角層水分量であり、化粧水を毎日使うと肌が長期的に健康になる、老化を防げる、といった効果ではありません。

それでも「必須」ではない理由

保湿に使われる成分には、大まかに二つの役割があります。グリセリンなどは角層に水分を抱えやすくし、ワセリンや油分などは肌表面から水分が逃げるのを抑えます。乳液やクリームには、この両方を一つの製品に入れられます(Draelos, 2018)。

そのため、洗顔後に乳液やクリームを一つ塗るだけで、つっぱりや乾燥がなく快適に過ごせるなら、化粧水を追加する医学的な必然性はありません。反対に、軽い使用感が好き、クリームだけでは乾燥を感じる、特定の保湿成分が肌に合うという人は、化粧水を使う意味があります。

大切なのは、決められた手順を守ることではなく、自分の肌の状態と目的に合うことです。「化粧水で水分を入れ、必ず油分でふたをしないと水分が全部逃げる」という説明も単純すぎます。化粧水自体に保湿成分が入っている場合があり、乳液やクリームにも水分と保湿成分の両方が入っています。

乾燥や皮膚炎がある場合は、話が少し違う

アトピー性皮膚炎の人を対象にした77件、計6,603人の試験をまとめたCochraneレビューでは、保湿剤は何も塗らない場合より症状の悪化を減らし、再燃までの期間を延ばす傾向がありました(van Zuuren et al., 2017)。ただし、ここで調べられたのは主にクリームなどの保湿剤で、一般的な化粧水が必須だと示した研究ではありません。

乾燥が強い場合、米国皮膚科学会も、香料のないクリームや軟膏を湿った肌に塗ることを勧めています。化粧水を何層も重ねることより、水分が逃げにくい製品のほうが向く場合があります。

初心者なら、まずは刺激の少ない洗顔、必要に応じた保湿剤、日中の日焼け止めという少ない手順から始めれば十分です。化粧水は、使わないと肌に悪い基礎装備ではなく、必要や好みに応じて足す選択肢と考えられます。

ただし...

「化粧水」は法律上・市場上の製品区分であり、中身は一定ではありません。保湿を目的としたもの、角質を取り除く酸を含むもの、ニキビ向けの成分を含むものなどでは、期待する効果も刺激の可能性も違います。特定の成分に効果があっても、化粧水という形であること自体の効果とは限りません。

化粧水とクリームを直接比べた試験は、特定の3製品を使い、塗布後8時間までの水分量を調べたものです。参加者数などの詳細は入手できた要旨だけでは確認できず、長期的な肌の健康、見た目、しわ、ニキビへの効果は分かりません。論文にはDOIが付いておらず、書誌情報と実在はPubMedおよびOpenAlex(W2981184354)で確認しました。

Cochraneレビューはアトピー性皮膚炎の人が対象です。健康な肌への化粧水の必要性を直接示すものではなく、保湿剤全体の研究を化粧水だけに当てはめることもできません。また、対象試験の多くは期間が短く、77件中46件に製薬企業からの資金提供がありました。

香料、アルコール、酸などが刺激になる人もいます。塗ると赤み、かゆみ、ひりつきが出る製品は使用をやめ、症状が続く場合は皮膚科を受診してください。乾燥や湿疹が強い場合は、化粧水を足すだけで治療しようとしないことも大切です。

以上から、このページの確信度は「中」です。化粧水に短時間の保湿効果がありうることは示されていますが、健康な肌の全員に必要だとする証拠はなく、製品ごとの差も大きいためです。

参考文献